食べ方に特徴のある《春から初夏にかけての高知の旬のフルーツ・小夏》
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
4月頃から初夏にかけての高知の旬の果物といったら〈小夏〉。
〈日向夏〉や〈ニューサマーオレンジ〉と同じ品種ですが、高知県では品種改良が進化してより風味が豊かでジューシーになり、特にお隣の宿毛市、黒潮町では盛んに栽培されています。
みかんのような小さいものならともかく、一般的に柑橘類は外側の皮をむいて房の中の果肉を食べるのを想像されると思います。
でもこの小夏は、まずリンゴのように外側の皮をくるくると回しながら薄くむくのが特徴。
黄色い厚い皮が取れ白い甘皮がたっぷりと付いたボール状に。
これを食べやすいように一口大にして完成です。
えっ?と思われるかもしれませんが、この甘皮をたっぷりと残すことが一番の重要なポイントなのです。
小夏の果肉はすごくジューシーではありますが甘みが弱いため、甘皮と一緒に食べることでより美味しく食べられるように。
甘皮がたくさん付いているのをそのまま食べるのは何か抵抗があるかもしれませんが、これが小夏の正しい食べ方です。
栄養成分的にも甘皮は果肉よりもビタミンCなどが多く含まれているとか。

当庵でも今頃は夕食後のデザートとしてご用意していて、その旨を説明すると少しびっくりされる方が多いですね。
お伝えしたことを信じてもらえず、それでも甘皮をむいてしまって残っていることも。
美味しさが半減されてしまっていて残念に思う事しばしば。
小夏は高知県内の道の駅や路地などでも盛んに売られています。
テニスボール大の表面が綺麗なずっしりしたものを選ぶのがいいでしょう。
少しお荷物になりますが、高知旅行のお土産として今の時期なら最適かと思いますので是非お試しを。
人にあげる時は必ず食べ方も一緒にお伝え下さいね。