《令和のコメ騒動その後》四万十では今年の新米入荷しました
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
ちょうど一年前の今頃、お米が不作で全国的に不足するかも、なんて報道があっても、そんなことないだろうと高をくくっていました。
そこからは周知のとおり、スーパーの店頭にお米がない、少量並んだと思ったらビックリするような価格高騰に、という状態に急変。
秋の新米が出る頃にはそんな状態も落ち着くという政府の読みは大きくはずれ、政府備蓄米の流出などの対策を講じて〈買えない〉ことはなくなったようですが、価格は以前ほどには下がっていません。
そもそもパンや麺類の流通が増えたことにより、日本人が米を食べなくなったことから始まった減反政策。
1日3食お米が食べられていた頃から食生活が変わり、朝はパン、昼は麺となると、当然お米の消費量は減ることに。
消費が減れば売れ残る、そのような需要と供給のバランスからお米価格の下落を防ぐよう、米作りを制限した国の政策です。
それにしても古米やそれ以前のお米を大量に放出販売しているのに、いまだに価格は落ち着かないというのもおかしな話ですね。
そして、あのまま備蓄米が流通されなかったらと思うと、品薄の状態で価格の高騰はどこまで続くのかゾッとしてしまいます。
そんな〈令和のコメ騒動〉が続くさなか、このほど新米が入荷しました。
少し前まで緑鮮やかな田んぼを見かけていましたが、その後それが収穫される様子が。
今年もそろそろ新米が出てくるかな、と思っていた矢先のことです。
元々コメの二期作で有名な高知県ですが、県内でも特に早いのではないかと思います。
今年は全国的に雨が少なく、昨年に次いでお米の出来が悪いと言われているようですが、仕入れ業者さんの話ではこの辺りは何とか例年通りの流通が見込めるのではないかと。
仕入れ価格も昨年からはやはり上がっていますが、目一杯頑張っていただいている業者さんには感謝感謝です。
四万十の特産品のひとつ〈新米〉。
もっちりとした新米の独特なその食感はそれだけでも味わい深いもの。
この夏四万十へお越しの方には、全国に先駆けいち早く新米をお召し上がりいただけます。
是非ご堪能くださいね。
追:〈経験の浅い新人〉のことも〈新米〉と言いますが、江戸時代、新しく奉公する若者の〈新しい前掛け〉が〈しんまえ〉になり〈しんまい〉に訛っていったとか。お米とは全く関係のないところのようですね。