【メジカの新子】 今の時期しかありつけない幻の自然の恵み
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
先日半年ぶりにお伺いした料理屋さん〈はまだ〉。
その日に仕入れたものをご主人が手書きでお品書きを書いているほどこだわりのあるお店で、以前ブログ〈地元のうまいもん屋さん紹介〉でも書いたように、何を頼んでもハズレがないお気に入りのお店のひとつです。

そこで「今日は新子が入っていますよ」という期待していなかった嬉しいご案内が。
〈メジカの新子(しんこ)〉はソウダガツオの幼魚で、今の短い時期しか出回らない幻の味覚。
非常に鮮度が落ちやすく水揚げされたらその日のうちでないと食べられないので、地元以外ではなかなかお目にかかれないはず。
その時期であっても必ず入荷があるわけでなく、私も食べるのは何年ぶりだろうか、というほど。
こんなチャンスを逃す手はないともちろん注文することに。
久々の新子に、出してもらうまでワクワクが止まりませんでした。
新子には何といってもこれも今が旬の酢みかん・ぶしゅかんが相性バツグン。
このお店ではあらかじめ塩ダレがかかっていて、それにたっぶりのぶしゅかんを搾っていざ実食。
「うわっ! なにこの食感?!」
モッチモチの舌触りと爽やかな柑橘の香りが口いっぱいに広がります。
女将とふたり箸が止まらず、あっという間に平らげてしまいました。
9月いっぱい位だと思いますが、出会う機会があったら是非お試しいただきたい一品です。
他にも〈無花果(イチジク)の天ぷら〉なるものをお品書きに発見。
イチジク自体普段あまり馴染みがないのに、その天ぷらってどんなだろう、と興味津々。
今年は特に豊作のようで、そういえば先日行った香美市の雑貨屋さんでもお誘いがあったっけ。
ぷちぷちの独特の食感がサクサクの衣にマッチして初めていただくものでしたがなかなかイケる!
とても珍しいお品を堪能させていただきました。
〈はまだ〉さんは日本料理の枠にとどまらず、先日行った際のお通しの枝豆はイタリアンな味付けがされていました。
パスタやワインも揃っています。
地元の食材に一工夫加え、ご主人の料理センスが光るこだわりのお品ばかりで、地域では少々金額的にはお高めかもしれませんがコスパ的には大満足。
大人数の宴会とかではなく、少人数でお料理とお酒をじっくりと楽しんできただきたい最高のお店のひとつです。