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安住庵日記

〈愛媛県愛南町外泊の石垣の集落〉はまるで要塞のような雰囲気をまとっていました

こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。


四万十市のお隣・宿毛市は愛媛県との県境となっていて、ここから国道56号線を車で40分ほど走ると宿毛市を通過し愛媛県に入ります。


近場で唯一のジャンボプール施設は隣県に入ってすぐの愛南町にしかなかったため、私自身子供が小さい頃には夏場に度々訪れていました。


それ以外ではこの地に来る機会はなかったのですが、ひょんなことから前から気になっていた外泊(そとどまり)の集落へ行ってみることに。

 


鯛やハマチやマグロの幼魚の養殖が盛んな小さな港町である外泊地区。


ここには石垣をまとった家がズラリ立ち並んでいるのを以前に雑誌か何かで見ていたのですが、一度行ってみたいと思いつつ実現せぬままに。

 

そこまで行く道中はよくある田舎町の風景なのですが、その海沿いの斜面にある集落だけが妙に神秘的で、何かから守っている要塞のようです。

 

 

海沿いにある無料駐車スペースに車を停めて、そこそこの坂道を上がっていくと、そこからの案外急な細い縦横無尽の階段は迷路のようで、まるでマチュピチュを思わせます。

 

 

そこを上がっていく買い物袋を両手にぶら下げたご婦人。


ここでの生活ではいろいろなご苦労があるだろうなとの思いを馳せつつ。


日本の城もそうですが、どうやってこれほどまでに正確に石を積み上げられるのか、先人達の英知に大いに感服。


近くで見ても見事としか言いようがありません。


この地区は〈美しい日本の歴史的風土百選〉にも選ばれていて、古くからの日本の石垣文化を残す景観地となっています。

 

前方に見える宇和海では養殖の様子が見て取れる

 

 

10分くらい上がっていくとある〈だんだん館〉で一服しました。


「今日はいい天気なので、是非高茂岬(こうもみさき)に行ったらいいと思いますよ」とスタッフの方。


それまで知りませんでしたが〈愛媛最南端〉の岬との事。

 

足摺岬と同じ〈足摺宇和海国立公園〉の一部にあります。


せっかくなのでそこから20分程足を延ばすことにしました。

 

 


凪いでいても岸壁に波が打ちつける〈四国最南端〉の足摺岬とはちょっと違い、すごく穏やかな海という印象。


でも、思えばこの四国と九州の間・豊後水道を台風が通過するルートの場合、四国西南部はたいへんな大荒れ模様になるのです。


その時は打って変わって凄まじい様子になるのだろうと想像でき、外泊の石垣の里が残されていることの意味を垣間見たような気がしました。



四万十市から一時間ちょっとのドライブでしたが、近場でも知らないところはまだまだいっぱいあるなと改めてつくづくと感じました。

 

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