高知県東部のどっぷり旅《伊尾木洞》《岩崎彌太郎》おまけに《絵金蔵》
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
前回のブログで〈中津渓谷〉に行ったことをお伝えしましたが、その日は高知市に宿泊だったので、翌日には今まであまり馴染みのなかった東部エリアへ。
高知市からだと四万十市とは逆方向へ向かうことも、今まで縁がなかった要因でしょう。
【伊尾木洞(いおきどう)】
まずは以前から気になっていた安芸市にある〈伊尾木洞〉へ。
阪神タイガースのキャンプ地である安芸市には、もう20年以上も前にキャンプを見に一度行ったことがあるくらいで、それ以降はまったく訪れる機会がなく。
伊尾木洞はガイドブック等でチェックしていて、その宮崎アニメのような世界観を実際この目で見てみたいと前から思っていました。
宿泊地の高知市帯屋町から車を走らせること小1時間。
カーナビにセットして国道55号線をしばらく直進するといきなり「目的地付近です」のアナウンス。
一本道を入るといきなり洞窟の入り口が。
観光案内所(Kマート奥)に駐車場がありますが、洞窟入口のより近くの空き地を無料開放していました。
洞窟に一歩足を踏み入れひんやりした空気の中進んでいくこと数分、そこを抜けるとすぐに目の前に広がる全くの別世界。
何とも幻想的で神秘的な異空間で、身体中にマイナスイオンが入り込んでくるような。
その先は山の中を進むハイキングコースになっていて、30分位でぐるっと回れるようですが、この後の時間の関係で今回は断念。
先に進む場合は水たまりに入るところがあるらしく、観光案内所では長靴を貸してくれるそうです。
【岩崎彌太郎の生家】
坂本龍馬と大変親交の深く、その後今の三菱グループの礎となった会社を創設した岩崎彌太郎。
幼少の頃から日本のトップに立つことを志し、家の庭に日本地図を模した石を組んだと言われています。
蔵のあるような家だったことからも、いわゆる「いいとこのボン」だったんですね。
生家はいまは個人所有のもですが無料開放されています。

【絵金蔵】
安芸市から四万十市へと帰る途中の香南市。
高知県東部ではありませんが、これもまた以前から気になっていた〈絵金蔵〉へ立ち寄ることに。
絵師・金蔵、訳して〈絵金〉。
天才絵師と謳われ若くして土佐藩のお抱え絵師となりますが、贋作事件に巻き込まれその職を失います。
そこから紆余曲折ののち今の香南市に町絵師として落ち着くことに。
この町は古くから芝居や歌舞伎が盛んに行われていて、絵金は数多くの芝居絵屏風を残しています。
対の屏風に描かれた独特のタッチは、本来なら数枚で描かれるような物語が凝縮して散りばめられ、少しグロテスクなものもありますが力強くその世界に引き込まれ圧倒されました。
歌舞伎役者が両目を違う方向に向ける〈にらみ〉と呼ばれる見得も描かれていますよ。
写真撮影OKのレプリカのところだけ撮ってきました。
こちらもカーナビですぐにセットできたのですが、なかなか駐車場の位置が分かり難かったです。
〈香南市商工会〉の駐車場と隣接していて、道路からだとこちらの看板の方がすぐに確認できますので目印に。
四万十市へと戻る途中の慌ただしい〈ひがし高知旅〉でしたが、安芸市でたまたま入ったお蕎麦屋さん〈まえだ食堂〉さんのランチにも大満足。
11時開店早々の来店でしたが、すでに席は9割がた埋まっていました。
絵金蔵のあとブラブラしていたら見つけた骨董店〈おっこう屋〉も、レトロ感満載の自分好みの名品がどっさり。
名物(?)店主の女将さんとの触れ合いも楽しくワクワクしてしまいますよ。
一期一会に感謝感謝。