《年2回義務付けられている【消防訓練】》今年1回目を実施しました
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
本日は消防訓練を行いました。
建物の規模によってやり方は異なり、大型のホテルなどでは実際に消防車も出動して行ったりするのですが、当庵の場合にはそこまで大それたことではなく自主訓練として年2回実施することが義務付けられています。
〈大型の地震により厨房から火事が発生〉という想定での訓練。
初期消火を試みるも火は燃え広がり、消防車を要請するために通報を。
別班ではご逗留のお客様を慌てることなく安全な避難口へと誘導する。
これら一連の動きがスムースに行えるかを確認しながら訓練しました。
そうした訓練の中でチェックすべき当庵の消防設備などについて少しご紹介します。
【火災受信機】
火災を感知したり防火扉が閉まると、ブザーがなり該当の箇所のランプが付くもの。
これにより異常事態をいち早く発見することができます。
【火災通報機】
ボタンを押すだけで消防署につながるホットライン。
すでに録音された当庵の情報が自動的に流れる仕組みです。
アナウンスが流れた後に受話器を取って想定した状況を伝えるという訓練。
通報は初めてという従業員にやってもらいましたが、戸惑いながらもまずまずの成果でした。
【消火器】
各フロアそれぞれ数か所に設置。
普段目にしているものでも意識していないと、いざという時どこにあるか分からないものです。
「どこにあるか?」と聞かれとっさに出てこない従業員も。

訓練では消防署から借りた水消火器を使用して取り扱いを確認。
実際の消火器では薬剤は10数秒しか噴射しないので、距離を保ちつつも火元を的確に捕えることが必要となります。
安全ピンを抜くタイミングが早すぎると、火元付近に到着するまでに間違ってレバーをにぎってしまうことがあるので要注意。
【防火扉】

揺れを感知すると火災が発生する前に自動的に閉まる仕組み。
火や煙が広がるのを阻止するための設備で手動でも開閉可能。
扉が閉まった後でも内側から小扉を使って出入りできるので速やかに避難してもらうよう誘導します。
【エレベーター】
エレベーターが動いていた場合は一番近くのフロアに自動的に停止。
煙の侵入を防ぐため停止するフロア以外は二重扉が自動的に閉まるようになります。
【避難誘導】

避難経路は各フロア2ケ所。
誘導のポイントは火元から遠い方の導線へと誘導すること。
館内の階段を使うルートと外階段へのルートのうち最善の選択をして案内します。
非常時リネン室内に置いてある物が避難の邪魔になることがあるので、要注意でした。

当庵の立地状況から最終的な避難場所としては裏庭に誘導するようにしています。
外階段を使った場合でもここにつながっていて、駐車場辺りからだと坂を上がってすぐのところ。
建物の倒壊や土砂崩れがあった場合でも一番安全性があり最適かと判断しています。
こういった災害は時間を問わずですが、夜間の場合停電時でも館内は非常灯がつきます。
客室には懐中電灯を備え付けていますので、可能な限りお持ちいただければと。
それから避難時には必ず館内スリッパをお履きいただくよう案内することは忘れてはならないことです。
靴に履き替えることは状況的に不可能で、そのまま外に出ることになります。
裸足では大変危険な状態となるので、このことは絶対に守っていただきたいご注意ポイントです。
〈備えあれば患いなし〉
消防訓練は次は12月に行う予定です。
定期的に訓練をすることは、災害時いかに自然に体が動くかということにつながってくるのでとても大切なことだと実感しています。