お隣・宿毛市の松田川にある数万年かけて創られた自然の造形美【出井甌穴】
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
〈出井甌穴〉、、、、、難解な漢字ですが〈いでいおうけつ〉と読みます。
〈出井〉は渓谷の名前。
〈甌穴〉とは川の岩場のくぼみに小石などが入り込み、それが急激な川の流れによって回転して削られできた丸い穴のこと。
宿毛市は四万十市のお隣ですが、いまだ通ったことのない道をたどって先日行ってみることに。
普段何度も通っている国道から未知の横道へと入り込み、周りが田んぼ一面のところや山の中を進むこと1時間ほど。
途中坂本ダムを通り越し、松田川を上流に向かって愛媛県との県境まで行くと大きな看板が目印に。
駐車スペースや公共トイレも完備されています。
そこから川へと徒歩で下りていくと目の前に広がる奇岩の数々。
竜串海岸にある海の波に浸食された奇岩群とは違って、全体的に丸く削られたような岩が200メートルに亘って連なっています。
大小200余りの自然の造形美に目を奪われます。
高知県の天然記念物に指定されていて、日本でもこれほどまでに数の多いところは非常に珍しいとか。
岩から岩へと渡っていくので足場はよくありませんが、先日の中津渓谷と違って今日は靴状のサンダル(
かかと部分にストラップ付のもの)を着用してきたのでそれほど苦にはなりません。
川の流れは不規則で、波しぶきがあがるほど激しかったり、渦を巻いていたり。
これが甌穴ができる所以なのでしょう。
岩に腰掛け結構急な流れの川の中にそのまま足を入れてみると、水温はひんやり冷たく外気の暑さを和らげてくれます。
そのまましばし、ぼーっと絶句。
残暑がもう少し落ち着き秋らしい気候になれば、さらに癒されるスポットになるのではと感じました。

途中の県道は、しばらくはセンターラインがある走りやすい道でしたが、現地に着く手前から少しの距離は結構狭いすれ違いのできにくい道になっていますのでご注意を。
そのまま先に進むと愛媛県宇和島市に抜けられるようですが、道の状態は定かではありません。
地元の人でもあまり馴染みがないであろう隠れスポットのご紹介でした。