高知県東部のどっぷり旅Ⅱ《モネの庭マルモッタン》《中岡慎太郎館》おまけの《紙の博物館》
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
ちょうどひと月ほど前、高知県東部エリアの観光スポットについてご紹介しました。
実はこの時のお目当ては〈モネの庭マルモッタン〉だったのですが、あいにく月1回の休館日と重なり、今度こそはと計画を立てることに。
四万十市からモネの庭のある北川村まで直接向かおうとすると3時間位かかるので、なかなか今まで踏ん切りがつかなかったのですが、前日訪れた安居渓谷から仁淀川近くのホテルに宿泊だったこともあり前回のリベンジというわけです。
〈モネの庭マルモッタン〉は、あのフランス印象派の画家クロード・モネが残した庭園を再現すべく、フランス・ジヴェルニーにある本家の指導のもと誕生した公認を受けている世界で唯一の施設。
モネの残した数々の作品と同じように造りあげられた庭園は、綺麗に整備され散策するだけで気分がウキウキと。
一番のメインであろう〈水の庭〉の池には、本場ジヴェルニーでは育成が困難だったモネが夢見た青いスイレンが咲いているのが見られました。
7月から10月いっぱいというので、タイミング的には一番いい頃だったと満足。
その後それまでと違った雰囲気の〈ボルディゲラの庭〉へ移動。
そこには休憩所が併設されていて、軽食や喫茶メニューを楽しめます。
お決まりのソフトクリームで小休止。

そこから先〈風の丘〉まではハイキングコースになっているようですが、この後の行程と当日の暑さに負けて断念、引き返すことにしました。
駐車場まで戻ってきたところで少しの違和感が。
一番上の丘のところまで行かなかったとはいえ、もう少し広大な敷地で散策するのにもう少し時間がかかるイメージがあったのですが、ここまで1時間ほど。
帰ってきてからパンフレットを見て愕然としたのですが、駐車場を挟んで反対側の〈花の庭〉というスペースに行っていないことが判明。
施設内をよく把握せずに駐車場まで戻ってきたのでそこで終わりだと勝手に判断してしまったんです。
何という大失態でしょう!
先月のリベンジでの訪問だったのですが、再リベンジしなければと心に誓いつつ。
モネの庭を出発し、そこからほど近い〈中岡慎太郎館〉まで足を延ばすことにしました。
幕末の頃、明治維新の立役者の一人である中岡慎太郎は今の北川村の庄屋の家に生まれますが、当時の世の中に何かをせねばと杞憂。
こんな田舎の村に生まれ育ち、よくもそんな大志を抱くようになったものだと深く感服。
いろいろな人に宛てた長々とした手紙がいくつも残されていることからも、かなりの書簡マニアだったことがうかがい知れます。
坂本龍馬と共に京都・近江屋で暗殺された時の屏風が展示されていて、慎太郎のものか龍馬のものなのか当時の血痕がそのまま残されています。
入口のところにある慎太郎の原寸大パネルによると、身長は153センチしかなかったという。
龍馬は170センチ位。
西郷隆盛に至っては180センチもあったというから、当時ではかなりの大男だったようですね。
当日は仁淀川近くの宿から出発することになるわけですが、時間も早かったのでまずは近くの〈紙の博物館〉に立ち寄ることに。
高知県いの町では1000年以上も前から製紙業を行っていたと考えられており、土佐和紙はこの町の特産品となっています。
たった1枚の和紙ができるまで、これだけのコウゾの原木が必要であるという制作過程が展示されていて「へぇ~」っと唸ってしまいました。
ここでは紙漉き体験ができるのですが、当日は課外授業らしき小学生たちがたくさんいたので遠慮することに。
以前体験した方からご自身で漉いたハガキをいただいきました。
女将がやったように原版に墨を塗り、和紙を上から押さえるとこのように絵柄が映り込む。
お時間がある方は是非紙漉き体験からやられたら和紙ができるまでがよくわかると思います。
この日は3ケ所に寄って四万十市まで帰ってきましたが、やはり日帰りでは少々キツイですね。
高知県は範囲が広いので2泊されるといろいろと組み合わせた旅行の計画が立てられます。
ご参考まで。